無添加のだしパックの選び方|原材料表示で見分ける2つのコツ

あおいこんにちは、化粧品製造販売会社の品質管理に勤めているあおいです。

ネットでだしパックを買おうとして、「無添加」で検索をすると、たくさんの商品が出てきます。どれも同じように見えるので、これまではレビューの数や口コミ、値段などを見て決めていました。

でもある時、届いた袋の裏を見て「あれ?」と思ったんです。原材料のところには、食塩と砂糖と酵母エキスと書かれていました。

たしかにパッケージには「無添加」と書いてあるので、嘘ではありません。

私が思い浮かべていたのは、かつお節や昆布が細かく砕かれて入っているものでした。
だしパックなのだから、中身はだしの材料だろう、と。でも実際に多かったのは、調味料のほうでした。

実はこういうことが、だしパックではけっこう起きます。「無添加」という言葉そのものには、何が入っていないかを示す力がないからです。

ですが、見分け方は難しくありません。見るのは、袋の裏の2か所だけです。

目次

そもそも、だしパックとは

紅茶のティーバッグのような不織布の袋に、かつお節や昆布を粉にして詰めたものです。
鍋に水と一緒に入れて2〜3分煮出し、袋を取り出せばだしができます。

かつお節を削って、こして、という手間がまるごと省けます。それでいて、粉末を溶かすタイプより香りが立つ。そこが選ばれている理由です。

中に入っているものは、だいたいこのあたりです。

  • かつお節 … いちばん多い。上品な香り
  • いわし煮干し … こくが出る。味噌汁と相性がいい
  • 昆布 … 前に出ないが、他の材料のうま味を底上げする
  • 乾しいたけ … 独特の甘みが出る

この組み合わせで味が決まります。かつお中心なら澄んだ味、煮干しが入るとしっかりした味。どれが正解ということはなく、作りたい料理で選ぶものです。

無添加のだしパックと、そうでないものの違い

ここがいちばん分かりにくいところだと思います。

違いは「味がついているかどうか」です。

だしパックは大きく2種類あり、素材だけを詰めたものと、そこに塩や砂糖、うま味調味料を混ぜたものがあります。

味がついているほうは、お湯に入れるだけで味が決まります。汁物ならそのまま飲めるくらいの濃さになるので、忙しい日はこれで十分。

素材だけのほうは、だしの味しかしません。そのままだと物足りないので、料理の時に自分で塩や醤油を足すことになります。

「無添加」と書かれているのは、たいてい後者です。
ただ、この言葉は何を指しているかが商品ごとに違います。そこで実際の原材料を並べてみます。

「無添加」のだしパックは何が違うか

同じ「無添加 だしパック」で出てくる商品の原材料を、そのまま書き出してみます。

Aタイプ(素材だけ)

いわしふし、いわし煮干し、かつおふし、昆布、乾しいたけ

魚と昆布としいたけだけです。塩も入っていません。

Bタイプ(調味されている)

食塩、酵母エキス、砂糖、鯖節、宗田鰹節、いわし煮干し、粉末昆布、乾椎茸、粉末醤油

先頭が食塩です。この商品のパッケージには「化学調味料無添加」とあります。

「化学調味料」はうま味調味料のことで、原材料表示では「調味料(アミノ酸等)」と書かれます。
つまりそれが入っていない、という意味です。原材料そのものが少ない、という意味ではありません。

Cタイプ(「保存料無添加」と書かれているもの)

食塩、砂糖、鰹節粉末、鯖節粉末、煮干うるめ鰯粉末、粉末醤油、飛魚粉末、椎茸粉末、昆布粒/調味料(アミノ酸等)、乳酸カルシウム

パッケージには「保存料無添加」とあります。保存料は確かに入っていないので、嘘ではありません。
ただ、うま味調味料(調味料(アミノ酸等))は入っています

——同じ棚に並んでいるようで、中身は別物ですよね。どれが良い悪いという話ではありません。知らずに選ぶと想像と違っていることが多い、という話です。

原材料表示を読むコツは、たった2つ

① 左から順に、多い順に並んでいる

原材料名は、配合量の多い順に書くという決まりになっています。だからいちばん左に何が来ているかを見れば、その商品の性格がすぐ分かります。

先ほどのBタイプは、いちばん左が食塩でした。つまり重量でいちばん多いのは塩です。「だし」を買ったつもりが、実質は「だし風味の塩」に近い、という見方もできます。

一方Aタイプは、いちばん左がいわしふし。魚が主役です。そのぶん、これ単体では味が決まらないので、料理の時に自分で塩加減をすることになります。

② スラッシュ(/)の後ろが添加物

これを知っておくと一気に楽になります。

原材料名の欄では、素材と添加物をはっきり区切ることになっていて、多くの商品はスラッシュで分けています(改行や別欄のこともあります)。

食塩、風味原料…、砂糖、粉末醤油/調味料(アミノ酸等)、乳酸カルシウム

この「/」より後ろが添加物です。スラッシュがなければ、添加物は使われていません

袋の裏で探すのは、この記号ひとつ。慣れると本当に一瞬です。

だしパックの酵母エキスは添加物?

だしパックで意見が割れるのが、この酵母エキスです。

酵母エキスは添加物ではなく食品原料に分類されます。だから使っていても「添加物不使用」と書けてしまう。ここが分かりにくさの原因です。

うま味を足す目的で入っていることが多いので、「うま味調味料を避けたい」と思って選んだ人が、結果的に似た目的の原料を口にしている、ということは起こりえます。

ただし、酵母エキスが悪いという意味ではありません。料理の味が決まりやすくなるので、あえて選ぶ理由にもなります。

大事なのは、自分がどちらを選んでいるか分かっていることだと思います。それが分かるように書かれているのが、原材料表示です。

「無添加」表示のルールはどうなっているか

消費者庁が「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を作り、2024年4月から本格的に適用されています。

これは「無添加」という表示を禁止するものではありません。ただ、消費者に誤解を与える書き方はやめましょうという整理がされました。たとえば、何が無添加なのか分からない単なる「無添加」の表示や、食品表示基準にない用語を使った表示は、見直しの対象になっています。

先ほど出てきた「化学調味料」も、実は食品表示基準にはない言葉です。表示上は「調味料(アミノ酸等)」と書くのが正式です。

なので、今後は少しずつ表示が変わっていくはずです。それでも原材料表示そのものは変わりません。だから、袋の裏を見る癖をつけておけば、パッケージの言葉に振り回されずに済みます。

無添加のだしパックは、どれくらい高いのか

「無添加」と書かれているものは、やはり少し高くなります。

楽天で売れているだしパックの値段を、袋の数で割って並べてみました。
(何袋入りかがはっきり書かれているものだけを数えています)

  • 「無添加」と書かれているもの … 1パック40〜70円くらい
  • 書かれていないもの … 1パック30〜50円くらい

だしパックは1つで、水400〜500mlぶんのだしが取れます。味噌汁なら2〜3杯分。
1回あたりの差は、20円ほどという計算になります。

毎日使ったとして、ひと月で600円くらいの違い。
これを高いと見るかどうかは、人によると思います。

値段を並べていて、もうひとつ気づいたことがありました。
袋数が少ないものは、1パックあたりがぐっと高くなります

10包や12包で売られているものは1パック100円を超えるものが多く、300円を超えるものもありました。
離乳食用として、少量で売られている形に多いです。

最初に試すぶんにはちょうどいいのですが、続けて使うつもりなら、25包以上のものを見たほうが安く済みます。

だしパックを選ぶときに見ているところ

見るのは2つだけです。

原材料のいちばん左が、節や昆布か、それとも食塩か。
スラッシュ(/)があるかどうか。なければ、添加物は使われていません。

そのうえで、私が選ぶとしたら

離乳食に使うなら、原材料が節と昆布だけのものを選びます。
食塩が入っていると、量の調整が難しくなります。

減塩を意識している場合も、同じく食塩が原材料に含まれないものを。
塩が物足りなければ、あとから自分で足せますが、その逆はできません

とにかく手軽に味を決めたいなら、食塩や酵母エキスが入っているタイプを。
開けて入れるだけで味が決まるので、忙しい日の負担が軽くなります。

この見方で楽天を探すと、けっこう絞られました。

商品 価格 レビュー ショップ
【2種セット】【国産・無塩・無添加】【自家製】漁れたて だしパック 健康生活セッ
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マエカワ 無添加 だしパック 10g×100パック ( 25パック × 4袋 )
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4,180円 ★4.84(203件) ホリダシホンポ 楽天市場店

※本ページはプロモーションを含みます。

価格・在庫は取得時点のものです。最新の情報は各商品ページをご確認ください。

表の見方

商品名の「無添加」だけでは、中身は分かりません。気になったものがあれば商品ページを開いて、原材料名のいちばん左を見てみてください。そこが節なのか食塩なのかで、どのようなだしなのかが分かります。

おわりに

「無添加」と書いてあるかどうかより、原材料の一行目に何が来ているか。それとスラッシュがあるかどうか。まずはそこを見てみてください。

この記事のまとめ

  • 原材料は配合量の多い順。いちばん左が節や昆布なら素材が主役、食塩なら重量でいちばん多いのは塩
  • スラッシュ(/)より後ろが添加物。なければ添加物は使われていない
  • 酵母エキスは添加物ではなく食品原料。使っていても「添加物不使用」と書けます
  • 2024年4月から不使用表示のガイドラインが適用。それでも原材料表示そのものは変わらない

私は、これが分かるようになってから買い物がすごく楽になりました。迷う時間が減って、選んだものに納得できるようになったからだと思います。

どれが正解というものではありません。忙しい日には味が決まるものが助かるし、子どもに使う時は塩の入っていないものを選ぶ。それでいいと思っています。

次回購入される時は、袋の裏をちょっとだけ見てみてくださいね。

原材料は商品や製造時期によって変わることがあります。購入前に商品ページの表示をご確認ください。価格・在庫は取得時点のものです。

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