デキストリンは太る？カロリー・糖質・血糖値への影響・副作用を解説

デキストリンは、飲料や菓子、アイスなどに使われる食品添加物で、増粘・安定・食物繊維として機能します。

そんなデキストリンですが、太るのか、カロリーや糖質、血糖値への影響、副作用が気になる人も。

そこで本記事では、デキストリンの太るメカニズム、カロリー・糖質、血糖値への影響、副作用（消化器症状など）を詳しく解説し、科学的な視点から安心して摂取できるかを検証します。

デキストリンとは？【食品添加物の原材料・種類・効果】

デキストリンは、でんぷんを部分分解した食品添加物で、増粘剤・安定剤・食物繊維として幅広く使用されます。

原材料は、主にとうもろこし、じゃがいも、タピオカ、小麦などのでんぷんです。

でんぷんを酸・加熱・酵素（α-アミラーゼ）で分解し、分子量を小さくして水溶性を高めます。難消化性デキストリンは、さらに処理を加えて消化しにくくしたものです。

種類は大きく以下の2つがあります。

効果は、食品の粘度調整、滑らかさ付与、溶けやすさ向上です。

ドレッシングでは分離防止、アイスでは氷結晶抑制、粉末飲料ではダマ防止。難消化性デキストリンは腸内環境を整え、短鎖脂肪酸を生成し、健康効果も期待されます。

デキストリンは太る？カロリー・糖質について

デキストリンは太るのか、カロリー、糖質について解説します。

まず前述のとおり、デキストリンには、「マルトデキストリン（消化性）」と「難消化性デキストリン（食物繊維）」があり、太る影響が異なります。

デキストリンによって太るメカニズムは、カロリーと糖質の過剰摂取にあります。

マルトデキストリンは砂糖と同様にカロリーを提供し、太る原因に。難消化性デキストリンはカロリーが低く、満腹感を高め、太るのを抑えます。

デキストリンの使用量（1～10g/kg）は微量で、単独で太る影響は小さいですが、総カロリー・糖質過多が問題です。

WHO（世界保健機関）は総糖類を1日50g以下に推奨しているため、太るのを防ぐには、マルトデキストリン多用の食品（菓子、飲料）を控え、難消化性デキストリン入りのトクホを選ぶと良いでしょう。

デキストリンは糖尿病や血糖値に影響ある？

デキストリンの糖尿病や血糖値への影響は、種類によって大きく異なります。

糖尿病患者はマルトデキストリンを控え、難消化性デキストリン入りのトクホを選ぶと良いでしょう。原材料表示で「難消化性デキストリン」と確認し、血糖値への影響を管理しましょう。

デキストリンに危険性や副採用はある？

デキストリンの危険性や副作用は、通常の食品添加量ではほぼ無視できるとされています。

まず危険性として、マルトデキストリン（消化性）は糖質として吸収され、過剰摂取（1日50g以上）で血糖値上昇や肥満リスクがありますが、通常量（1～10g/kg）では問題ありません。

難消化性デキストリンは食物繊維として腸内で発酵し、過剰摂取（1日30-50g以上）で副作用（下痢、腹痛、ガス）が報告されます。

これは水分を引き寄せるためで、特定保健用食品（トクホ）でも注意喚起されています。しかし、食品からの摂取ではこのレベルに達しません。

副作用の主なものは消化器症状で、マルトデキストリンは危険性が低く、難消化性デキストリンは腸内環境を整える有益な効果が大きいです。

アレルギーリスク（でんぷんアレルギー、0.1%未満）や発がん性の証拠はなく、厚生労働省やJECFA（FAO/WHO合同食品添加物専門家会議）は安全と評価し、ADI（1日許容摂取量）は設定されていません。

危険性や副作用は適量ならほぼなく、難消化性デキストリンは血糖値抑制や便通改善効果が認められています。

原材料表示で確認し、過剰摂取を避ければ安心です。

まとめ

デキストリンは普通型（カロリー4kcal/g）と難消化型（1-2kcal/g）があり、普通型は糖質100%で太るリスク、難消化型は血糖値抑制効果があります。

安全性としては厚生労働省やJECFA（FAO/WHO合同食品添加物専門家会議）が評価しており、ADI（1日許容摂取量）設定なしで健康リスクはほぼありません。

デキストリンの副作用は過剰摂取での下痢（難消化型）があり、注意が必要です。

食品例は飲料、菓子、トクホ飲料などがあり、適量なら太る心配はありません、気になる方や敏感な体質の方は原材料確認をすれば安心でしょう。