マーガリンのトランス脂肪酸の含有量は昔より少なくなった？現在の状況を解説

• 油には「くねくね形（シス型）」と「まっすぐ形（トランス型）」がある
• マーガリンみたいに「液体油を固くする」ときに、くねくねがまっすぐに変わってしまう
• そのまっすぐになった油＝トランス脂肪酸

• マーガリンを作るための「植物油」（大豆油、パーム油、菜種油など）
• 昔は「部分水添（すいそく）」という加工で固くしてた
• その加工でトランス脂肪酸がドバッとできてた

• トランス脂肪酸は体の中で
  1. 悪玉コレステロールを増やす
  2. 善玉コレステロールを減らす
  3. 血管が詰まりやすくなる → 心臓病のリスクが上がる
• WHOが「1日2g以上は危険！」と言っている

• 日本メーカーは低減努力によって、トランス脂肪酸をガクッと減らした
• 今のマーガリン → トランス脂肪酸は100gで約0.99g程度（バターの約半分）

1. 昔のマーガリン（もう売ってない）
2. 一部の安いショートニング（業務用、まだ少し残ってる）
3. 油で何度も揚げたポテトチップス（お店で使い回した油）
4. スナック菓子（揚げ油で利用されることもある）
5. インスタント食品（多くの加工食品に含まれる可能性あり）
6. 一部の輸入菓子（海外の激安お菓子）
7. バター（天然に約2g/100g入ってる）

• 含有量：100gあたり7～13g（1食分10gで0.7～1.3g）
• なぜ多かった？ 液体油を固くするために「部分水素添加」加工をしてた
• この加工でトランス脂肪酸がドバッとできてた
• 2006年の調査（食品安全委員会）で、マーガリンは平均7.0g/100g、ショートニング13.6g/100g

→ 1日2食パンに塗ると1g以上摂取可能で、危険性の目安を超えやすい

• 含有量：100gあたり約0.99g程度（1食分10gで0.1g前後）
• なぜ少なくなった？日本メーカーが低減努力によって、トランス脂肪酸をガクッと減らした
• 「部分水素添加」をやめて、パーム油やエステル交換油（トランス脂肪酸が出にくい油）を使い始めた
• 2014年の調査（日本マーガリン工業会）で、平均1g/100gに低減（昔の1/8）
• 今の商品例：雪印メグミルク「ネオソフト」0.05g/10g

→ WHO目安の1/50以下で、1日大さじ1杯塗っても0.1g前後