こんにちは、化粧品製造販売会社の品質管理に勤めているあおいです。お風呂から上がって、髪をタオルで包んで、ドライヤーの前にオイルを手に取る。
1プッシュだと毛先が寂しい。じゃあと2プッシュにしてみたら、翌朝ペタッとして「やりすぎた」となる。毛先だけにしてみると、今度は中間がぱさついて見える…
この繰り返しが、しばらく続きました。その間私はずっと、自分の塗り方が悪いだけだと思っていたんですが、それは違っていました。
量をどう調整してもしっくりこない時は、たいていそのオイルが自分の髪に対して重すぎるか、軽すぎるかのどちらかだったんです。つまずいていたのは選び方のほうで、塗り方はあまり関係がありませんでした。
見るところは3つだけ
オイルの「重さ」
ホホバ油やアルガンオイルが多いものはさらっとしていて、細い髪でもペタッとしにくい。反対にシアバターやツバキ油のような重めの油が多いものは、しっとりまとまるかわりに、髪が細い方だと翌朝つぶれてしまいがちです。
- 髪が細い・柔らかい・量が少ない → 軽いタイプ
- 髪が太い・硬い・量が多い → 重いタイプ
- ブリーチやパーマを繰り返して乾燥が気になる → 重めのもの
見分け方はかんたんで、成分表は配合量の多い順に並んでいます。上から3〜4番目までに何の油が来ているかを見れば、そのオイルの性格はだいたい分かります。成分表は、ボトルや箱の裏に書かれています。
ネットで買うときは、商品ページの「全成分」という欄に載っています。
香り
オイルを使い続けられるかどうかをいちばん左右するのが、香りです。
ヘアオイルの香りは、自分の頭のすぐそばで一日中ついてまわります。合わないと、どんなにいいものでも使わなくなってしまう。それがいちばんもったいないです。
精油で香りづけされたものは、時間とともに香りが変わっていきます。それを楽しめる方もいれば、落ち着かない方も。香水を毎日つける方は、ぶつかることがあるので無香料寄りが無難かなと思います。
1回あたり、いくらか
毎日使うものなので、1回あたりで見ると差がはっきりします。
計算は、価格を使える回数で割るだけ。ミディアムヘアで1回1〜2プッシュ、1プッシュがおよそ1mlとすると、100mlのボトルでだいたい50〜100回分。2,000円なら1回あたり20〜40円くらいです。
数十円の差でも、毎日のことなので年間だと数千円変わります。とはいえ安さだけで選んで、合わなくて使わなくなるのがいちばん惜しいので、小さいサイズがある場合は、最初はそちらで試してみるほうがいいように思いました。
オーガニックの弱点とは
植物油を主役にしたオイルには、いいところがあります。質感がやわらかくて、香りも自然。原料が分かりやすいというのも安心材料になります。
ただ、引き換えに負うものもあります。植物油は酸化しやすいんです。
空気・光・熱に触れると、時間とともに油そのものが変わっていきます。香りが少し重くなったり、油くささが出てきたり。揚げ物に使った油を思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれません。
だから、オーガニック系のオイルは
- 開けたら思っているより早く使い切る必要がある
- 直射日光と洗面所の湿気を避けておく
- 大容量のお得サイズが、必ずしも得にならない
こういう付き合い方になります。「自然由来だから優しい」というだけの話ではありません。扱いに気を遣うということでもあります。私はこれを知らずに大きいサイズを買って、使い切る前に香りが変わってしまい、使いづらくなったことがあります。
もうひとつ。植物由来の成分そのものが、肌に引っかかることもあります。精油はとくにそうで、香りがいい反面、人によっては合わないことがある。「オーガニックだから誰にでも優しい」わけではないんですよね。
弱点を補っている成分は、この2つ
成分表でよく見かけるのは、この2つでした。
トコフェロール(ビタミンE)
役割:油の酸化を抑えるために入っています。いわゆる酸化防止剤です。
いいところ:中身が変わりにくくなるので、そのぶん安心して使い切れます。植物由来のものも多く、「無添加」を掲げる商品でも使われていることがあります。
気になるところ:これが入っていても、酸化がまったく起きないわけではありません。早めに使い切るという前提は変わらないので、そこは過信しないほうがいいと思います。
フェノキシエタノール
役割:中身が傷まないようにする防腐剤です。パラベンを避けたい商品で、その代わりに使われることが多い成分です。
いいところ:開封後の品質が保たれます。防腐剤がまったくない状態は、実はけっこう心細いので、これがあることで扱いやすくなります。
気になるところ:人によっては刺激に感じることがあると言われています。また「防腐剤フリー」を求めて選んだ方には、入っていること自体が引っかかるかもしれません。
——どちらも「入っているから悪い」ものではなくて、弱点を埋めるために入っているもの。そう考えると、成分表の見え方が変わってきます。
私は今、酸化防止の成分が入っているものを選ぶことが多いです。使い切るまでに時間がかかるタイプなので、そのほうが自分には合っていました。
「オーガニック化粧品」に定義はある?
日本には「オーガニック化粧品」の法的な定義がありません。
有機JAS規格はありますが、あれは食品の制度で、化粧品には使えません。つまり植物由来の成分が少し入っていれば、「オーガニック」と名乗ること自体はできてしまう。
なので商品名だけで判断せず、次の2つを見るようにしています。
- 成分表の上のほうに植物油が来ているか
- 海外の認証マークがあるか(COSMOS、ECOCERT、USDA など)
認証がないから品質が低い、という話ではまったくありません。認証にはお金も手間もかかるので、あえて取らないメーカーさんもたくさんあります。ただ、「オーガニック」という言葉そのものは、品質の根拠になりません。
結局、どこを見て選ぶか
1. オイルの重さ
成分表の上から3〜4番目に何の油が来ているかを見ます。ホホバ油やアルガンオイルが多ければ軽め、シアバターやツバキ油が多ければ重めです。
2. 酸化を抑える成分が入っているか
トコフェロールが入っていれば、油の変化を抑えてくれます。使い切るまでに時間がかかる方は、入っているほうが安心です。
3. 香りと、1回あたりの価格
香りは一日中ついてまわるので、合わないと使わなくなります。価格は、内容量を使用回数で割って比べます。
選び方は、軽さを取るか、まとまりを取るか
ここまでを踏まえると、選び方は大きく2つに分かれます。
1. 軽いオイルにする
髪が細くて、ペタッとしやすい方です。ホホバ油やアルガンオイルが成分表の上位に来ているものだと、さらっと仕上がります。
量は1プッシュから試して、足りなければ足すほうが失敗しにくくなります。
2. 重いオイルにする
毛量が多くて広がる方です。ツバキ油やシアバターが上位のものだと、まとまりが出ます。
どちらを選ぶ場合も、使い切るまでに時間がかかる方は、トコフェロール配合のものを小さいサイズで買われた方がいいかもしれません。
大容量がお得とは限りません。酸化する前に使い切れる量を選ぶほうが、結果的に無駄がないかと思います。
髪が細くてペタッとしやすいなら
| 商品 | 価格 | レビュー | ショップ |
|---|---|---|---|
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630円 | ★4.71(2007件) | 自然化粧品研究所 コスメとオイル |
ホホバオイル オーガニック・ゴールデン生ホホバオイル 200ml 未精製 100 |
3,520円 | ★4.56(1017件) | アロマ ルイボスnaturals |
ホホバオイル・未精製・オーガニック/50ml (未精製・有機栽培・Virg in |
990円 | ★4.62(1402件) | マンデイムーンコスメ公式 |
松山油脂 Mマーク さざんかとホホバのヘアオイル 100ml / ヘアオイル ヘ |
1,595円 | ★4.73(63件) | サンテラボ |
毛量が多くて広がるなら
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3,960円 | ★4.86(368件) | 大島椿公式ショップ楽天市場店 |
椿油 オーガニック ヘアオイル 椿オイル ツバキオイル 生ツバキ 生椿油 ツバキ |
1,190円 | ★4.71(316件) | 生ツバキ油商品 |
椿油 国産 非加熱 『生の椿油』50ml 【ジャポネイラ公式】 椿オイル つばき |
5,610円 | ★4.85(439件) | ジャポネイラ 楽天市場店 |
五島特産純粋つばき油 椿油 100ml 新上五島町振興公社 |
2,080円 | ★4.71(24件) | モノグッド 楽天市場店 |
※本ページはプロモーションを含みます。
価格・在庫は取得時点のものです。
表の見方
商品名だけでは、軽いか重いかは分かりません。気になったものがあれば商品ページを開いて、全成分表示の上から3〜4番目を見てみてください。そこに何の油が来ているかで、軽いタイプか重いタイプかが分かります。
同じオイルでも、塗り方で変わります
選び方が決まったら、次は塗り方です。
タオルドライは思っているより念入りに。 濡れすぎているとオイルが薄まって流れます。
手のひらで広げてから。 両手をこすり合わせて、手全体に行き渡らせてから髪へ。
毛先、中間、最後に表面。 根元は避けたほうが、あのペタッとする感じになりにくいです。
足りなければ足せます。多すぎた分は減らせません。 迷ったら少なめから試してみてください。
ちょうどいい量は髪の長さでも湿度でも変わるので、季節ごとに見直すくらいでいいと思います。
おわりに
オーガニックのヘアオイルには、いいところも弱いところもあります。やわらかい質感と自然な香りの代わりに、酸化しやすさと、使い切るまでの時間を引き受ける。
それが分かっていれば、小さいサイズを選ぶとか、置き場所を変えるとか、先に手が打てます。
知らずに買って「思っていたのと違った」で終わるのが、いちばんもったいないと思います。
この記事のまとめ
- 成分表の上から3〜4番目を見る。ホホバ油やアルガンオイルが多ければ軽め、シアバターやツバキ油が多ければ重め
- 量が合わないと感じる時は、塗り方ではなくオイルの重さが合っていないことが多い
- 植物油は酸化しやすい。トコフェロール配合なら変化を抑えられる
- 大容量がお得とは限らない。酸化する前に使い切れる量を選ぶ
- 日本には「オーガニック化粧品」の法的な定義がないので、商品名だけで判断しない
まずは成分表の上から3行と、酸化防止の成分が入っているかどうか。そこだけ見てみてください。選び方が少し変わると思います。
製品が髪や頭皮に合わないと感じた時は使用を中止して、気になる症状が続く時は皮膚科でご相談ください。
成分は商品や製造時期によって変わることがあります。購入前に商品ページの表示をご確認ください。価格・在庫は取得時点のものです。使用感には個人差があります。
