こんにちは、化粧品製造販売会社の品質管理に勤めているあおいです。カレーは、うちでもよく作ります。
材料を切って煮て、ルーを割り入れるだけ。忙しい日ほど助かるメニューですよね。
その箱の裏を、恥ずかしながら最近まで読んだことがありませんでした。
ある日ふと見てみたら、いちばん最初に書いてあったのが「食用油脂」で、少し驚いたんです。
カレー粉か小麦粉が先にきているものだと思っていました。
カレールーでいちばん多いのは、油脂です
市販のルーの原材料を、そのまま書き出してみます。
ハウス バーモントカレー(中辛)
食用油脂(牛脂豚脂混合油、パーム油)、小麦粉、砂糖、食塩、でんぷん、カレーパウダー、全粉乳、脱脂大豆…
ハウス ジャワカレー(中辛)
食用油脂(牛脂豚脂混合油、パーム油)、小麦粉、食塩、でんぷん、カレーパウダー、砂糖、脱脂大豆…
ハウス こくまろカレー(中辛)
食用油脂(牛脂豚脂混合油、パーム油)、小麦粉、でんぷん、食塩、砂糖、カレーパウダー…
3つとも先頭が食用油脂でした。
カレー粉は、6番目や7番目でした。
固形のルーは、油脂で小麦粉やスパイスを固めて板状にしたものです。
言われてみれば、油がなければ固まらないんですよね。
箱の裏で見るのは、2か所だけ
① いちばん左に何が書いてあるか
原材料名は、配合量の多い順に書くという決まりになっています。
だからいちばん左を見れば、その商品にいちばん多く入っているものが分かります。
さきほどの3つは、どれも食用油脂でした。
面白いのは、同じハウスでも商品によって違うことです。
ハウス プライムバーモントカレー(中辛)
でんぷん、砂糖、食塩、カレーパウダー、植物油脂、脱脂大豆、食物繊維(難消化性デキストリン)…
こちらは先頭がでんぷんで、植物油脂は5番目。油脂を減らした作りになっています。
同じ売り場に並んでいても、中身は同じではないんですね。
② スラッシュ(/)の後ろ
原材料名の欄では、素材と添加物をはっきり区切ることになっていて、多くの商品はスラッシュで分けられています。
…香辛料、酵母エキス/調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、乳化剤、酸味料、香料
この「/」より後ろが添加物です。スラッシュがなければ、添加物は使われていません。
見るのはこの記号ひとつなので、慣れると一瞬で終わります。
市販のルーに入っている添加物と、その役目
実際に表示で見かけたものを並べます。どれも理由があって入っているものです。
カラメル色素
役割:カレーらしい茶色をつけます。
いいところ:商品ごとの色のばらつきがなくなります。
気になるところ:作り方によって4種類あるのですが、表示はどれも「カラメル色素」でまとめられます。どれが使われているかは、表示からは分かりません。
調味料(アミノ酸等)
役割:うま味を足します。
いいところ:少ない材料でも味が決まるので、値段を抑えられます。
気になるところ:これに頼ると、素材そのものの味は分かりにくくなります。
乳化剤
役割:油と水をなじませます。
いいところ:ルーが鍋で溶けやすく、分離しにくくなります。
気になるところ:「乳化剤」という一括名なので、中身の物質までは書かれていません。
酸味料・香料
役割:味を締める、香りを補う。
いいところ:時間がたっても風味が落ちにくくなります。
気になるところ:こちらも一括名で、何が使われているかは分かりません。
——どれも、安く・早く・同じ味で作るために入っているものです。
悪者というより、便利さと引き換えのものだと思っています。
「無添加」のカレールーは、何が違うのか
実際の表示を見てみます。
ベジテ(無添加カレールー・中辛)
食用こめ油、米粉、デーツシロップ、オニオンパウダー、たかきび粉、カレー粉、ガラムマサラ、ガーリックパウダー、トマトパウダー、食塩…
創健社 マイルドカレー(甘口)
植物油[パーム油、べに花油]、小麦粉、砂糖、カレー粉、食塩、チキンブイヨン、酵母エキス、濃縮りんご果汁、脱脂粉乳…
どちらもスラッシュがありません。つまり添加物は使われていません。
うま味は、玉ねぎやトマト、椎茸、昆布、りんごといった素材から取っています。
ただ、無添加のものも、いちばん多いのは油脂です。
こめ油かパーム油かという違いはありますが、「無添加=油が少ない」ではありません。 油を控えたいのであれば、さきほどのプライムバーモントカレーのように、でんぷんが先頭のものを探すほうが近道です。
無添加のルーの弱点
1. 値段が高い
市販のものと比べると、3倍以上になります。
2. 味が穏やか
うま味調味料を使っていないので、うま味は玉ねぎやトマトなどの素材から出すことになります。
市販のルーの味に慣れていると、最初は物足りなく感じるかもしれません。
3. スーパーに置いていないことが多い
私が見つけたものも、自然食品のお店やネットで扱われているものばかりでした。
近所で買えないと、切らしたときに困ります。
1皿あたり、いくら違うか
実際に売られている値段を、1皿あたりに直してみました。
- 市販のルー … バーモントカレー230g(12皿分)が300円前後なので、1皿25〜40円
- 無添加のルー … ベジテ140g(7皿分)、創健社110g(5皿分)などで、1皿100〜280円
だいたい、3倍から6倍の開きがあります。
4人家族なら、1回のカレーで300円から1,000円ほど変わる計算です。
毎回これにするかどうかは、悩ましいところだと思います。
私はまだ、市販のものしか使ったことがないので、
今度買って作って食べてみようと思っています。
楽天で無添加のルーを探してみると、数はそれほど多くありませんでした。
原材料にスラッシュが入っていないものを、いくつか並べてみます。
| 商品 | 価格 | レビュー | ショップ |
|---|---|---|---|
甘口 中辛 辛口 選べる カレールー 無添加 ベジテ ( Vegete ) 1袋 |
1,100円 | ★4.64(47件) | からだ想いのお塩屋さん 源気商会 |
カレー粉 グルテンフリー ファイン カレーフレーク 120g×3袋 カレールー |
1,780円 | ★4.66(519件) | なみさとねっと |
コスモ 直火焼 米粉のカレールー グルテンフリー 110g 3個 保存料 着色料 |
1,530円 | ★4.79(29件) | keyroom 食と暮らしのパン |
カレールウ 創健社 マイルドカレー(甘口) 115g 正規品 保存料 無添加 |
443円 | ★4.75(4件) | オーガニック 健康生活 むぎごこ |
※本ページはプロモーションを含みます。
価格・在庫は取得時点のものです。最新の情報は各商品ページをご確認ください。
表の見方
商品名の「無添加」だけでは、中身は分かりません。
気になったものがあれば商品ページを開いて、原材料名にスラッシュがあるかを見てみてください。
無ければ添加物は使われていません。
あわせて、いちばん左が何かも見ておくと、油の量の見当をつけることができます。
おわりに
カレールーは、どれも同じように見えて、箱の裏はけっこう違います。
ただ、市販のものが良くないという話ではありません。
油脂で固めてあるから鍋で溶けるし、うま味が足してあるから、材料が少なくても味が決まる。
忙しい日にあれだけ簡単においしくできるのは、その作りのおかげです。
私も、これからも市販のものを使うと思います。
それでも、何でできているのかを知ってから買うのと、知らずに買うのとでは、ずいぶん違う気がするんですよね。
次に買う時には、いちばん左の1つ目に来ているものとスラッシュがあるかどうかだけ見てみてください。
売り場で箱を裏返すだけなので、手間はかかりません。
この記事のまとめ
- 市販のカレールーは、原材料のいちばん左が食用油脂。カレー粉は6番目や7番目のことが多い
- スラッシュ(/)より後ろが添加物。無ければ添加物は使われていない
- 市販のルーに多いのは、カラメル色素・調味料(アミノ酸等)・乳化剤・酸味料・香料
- 無添加のものも、いちばん多いのは油脂。「無添加=油が少ない」ではない
- 値段は1皿25〜40円と100〜280円で、3〜6倍の開きがある
