合成着色料一覧|種類・危険性・使用されてるお菓子を解説

合成着色料は、見た目を鮮やかにするために多くの食品添加物として使われています。
特に子ども向けのお菓子やジュース、アイスなどに広く使用されていますが、その種類や危険性について不安を感じている方も少なくありません。
本記事では、合成着色料一覧をはじめ、それぞれの特徴や使用されているお菓子、健康への影響についてわかりやすく解説します。
合成着色料一覧

以下は、日本で使用が認められている合成着色料一覧です。これらはすべてタール系色素と呼ばれ、鮮やかな色彩と安定性の高さから、菓子類や飲料、漬物などに幅広く使用されています。
- 食用赤色2号(アマランス)
- 食用赤色3号(エリスロシン)
- 食用赤色40号(アルラレッド)
- 食用赤色102号(ニューコクシン)
- 食用赤色104号(フロキシン)
- 食用赤色105号(ローズベンガル)
- 食用赤色106号(アシッドレッド)
- 食用黄色4号(タートラジン)
- 食用黄色5号(サンセットイエロー)
- 食用緑色3号(ファーストグリーン)
- 食用青色1号(ブリリアントブルー)
- 食用青色2号(インジゴカルミン)
この合成着色料一覧を参考に、食品の成分表示を確認することが、より安心な選択につながります。
合成着色料の種類別の特徴
以下に、よく使用される合成着色料を種類別に特徴をまとめてご紹介します。
- 水に溶けやすく、赤~ピンク系の鮮やかな色調を持つ
- ゼリー、グミ、シロップなどによく使用される
- 光や熱に比較的安定
- 青みがかった赤色で、やや紫がかった色合いになる
- 主に医薬品や化粧品に使用され、食品での使用は限定的
- 毒性の懸念から、使用国は限定されている
- 明るく鮮明なピンク色を呈する
- かまぼこなどの魚肉練り製品に使われることが多い
- 高濃度での毒性が指摘される場合もあり、使用には制限がある
- 落ち着いた赤紫色を示す
- 主に菓子類や乳製品の着色に使われる
- やや使用量が少なめで、限定的な用途に留まる
- レモンイエローに近い色で、鮮やかさが特徴
- ジュースやプリンなど、明るい黄色系食品に使われる
- アレルギー反応を引き起こす可能性があるため注意が必要
- オレンジ色の着色に適しており、飲料やスナック菓子に広く使用
- ヨーロッパでは注意喚起表示が義務化されている場合もある
- 鮮やかな青色で、ゼリーやラムネ、アイスなどに使用
- 他の色素と混ぜることで紫色系も再現可能
- 落ち着いた青色で、乳飲料や飴、シロップなどに使用
- やや使用頻度は少なめで、色合いの調整に使われることが多い
- 青と黄色を混ぜたような明るい緑色
- 清涼飲料や菓子に使用されるが、日本での使用量は限られる
以上が代表的な合成着色料の種類とその特徴です。使用目的に応じて適切に使われていますが、安全性やアレルギーの観点からも成分表示を確認する習慣をつけましょう。
合成着色料の危険性と避けるべき種類
合成着色料の危険性については以前から議論が続いています。特に、一部の合成着色料はアレルギーや行動障害、発がん性との関連が指摘されており、注意が必要です。
代表的な危険性が指摘されている種類としては、
・赤色40号(アルラレッド)
・黄色4号(タートラジン)
・黄色5号(サンセットイエロー)
・青色1号(ブリリアントブルー)
などがあります。これらは特に子どもに対する影響が懸念されており、ADHD(注意欠如・多動症)との関連を示唆する研究も存在します。また、一部の合成着色料は動物実験において発がん性が報告されたこともあります。
欧州連合では、特定の合成着色料に対して「子どもの行動に悪影響を与える可能性がある」として警告表示が義務付けられています。一方、日本では使用基準が設けられており、安全とされる範囲内で使用されていますが、摂取量の蓄積や個人差による反応の違いも考慮すべきです。
したがって、合成着色料をできるだけ避けるためには、商品パッケージの表示を確認し、「赤色○号」「黄色○号」などの記載がある製品を選ばないよう心がけるとよいでしょう。特に子どもやアレルギー体質の人は、注意が必要です。
合成着色料が使用されてるお菓子一覧

合成着色料は、鮮やかな色合いを出すために多くの市販菓子に使用されています。特に子ども向けの製品では見た目のインパクトを重視して使用されることが多く、注意が必要です。以下に、合成着色料が使われている代表的なお菓子を紹介します。
- グミ
- ゼリー菓子
- ラムネ菓子
- チューインガム
- キャンディ(棒付きキャンディ、ソフトキャンディなど)
- カラフルチョコレート
- シュガーコートされたチョコ・ナッツ類
- マーブルチョコ系菓子
- フルーツ味のソフトキャンディ
- ウエハースのクリーム部分
- 焼き菓子のアイシングやトッピング
- ケーキ用トッピング(カラーシュガー、カラースプレーなど)
- 駄菓子類全般(特に子ども向け)
- スナック菓子のフレーバーパウダー
- 和菓子の一部(鮮やかな赤・緑の着色)
- ドライフルーツ加工品(チェリーやパパイヤなど)
これらには「赤色◯号」「青色◯号」などが使われており、食品表示欄に記載されています。お子様が日常的に食べるものだからこそ、成分表示をよく確認して選ぶことが重要です。
合成着色料のアメリカでの使用状況は?
アメリカにおける合成着色料の使用は非常に広範で、多くの加工食品や菓子類、飲料、シリアルなどに広く使われています。合成着色料は食品の見た目を鮮やかにし、消費者の購買意欲を高める効果があるため、特に子ども向けの商品に多用されているのが特徴です。
アメリカでは、FDA(米国食品医薬品局)が合成着色料の使用を規制しており、現在9種類の認可された人工着色料が使用可能です。代表的なものには「赤色40号(Allura Red)」「黄色5号(サンセットイエロー)」「青色1号(ブリリアントブルー)」などがあります。ただし、これらの着色料についてはアレルギー反応や行動障害との関連性が懸念されており、消費者団体や研究者からは使用を見直すよう求める声も上がっています。
一部の州や企業では自主的に合成着色料の使用を削減する動きも見られ、自然由来の着色料に切り替える商品も増加傾向にあります。たとえば、大手食品メーカーの中には、欧州向け製品では合成着色料を使用せず、アメリカ国内向けには使用するという二重基準が問題視された例もあります。
このように、アメリカにおける合成着色料の使用は依然として一般的ですが、健康への影響や消費者の意識の高まりから、今後はより慎重な対応が求められるといえるでしょう。
合成着色料のメリット ・デメリット

ここでは、合成着色料のメリットとデメリットについて、それぞれの視点からわかりやすく解説します。安全性や使い方を理解するうえで、参考にしてください。
メリット
合成着色料は、食品に鮮やかな色を与えることができるため、見た目の美しさや食欲を引き出すメリットがあります。自然由来の着色料に比べて発色が安定しており、少量でしっかりと色づくためコストパフォーマンスにも優れています。
また、製造ロットごとの色ムラが少なく、品質の安定性が高い点も合成着色料の大きなメリットです。さらに、光や熱にも比較的強く、保存性の高い食品に適しています。
こうした点から、菓子や飲料、冷凍食品など幅広い加工食品で利用されています。
デメリット
合成着色料のデメリットは、健康への懸念が挙げられます。特に、一部の合成着色料はアレルギー反応を引き起こす可能性や、子どもの多動性との関連性が指摘されています。
過去には発がん性のリスクから使用禁止となった種類もあり、現在使用されているものについても安全性への議論が続いています。また、人工的な成分であることから、消費者の間で「自然ではない」という不安や拒否感を持たれることもあります。
このように、見た目の美しさと引き換えに、健康リスクやイメージ面でのデメリットが存在します。
まとめ
この記事では、合成着色料一覧をもとに、代表的な種類やそれぞれの危険性、さらに使用されているお菓子について詳しく解説しました。
合成着色料の中には注意すべきものも存在するため、食品表示を確認する習慣が大切です。正しい知識をもとに、安全な食品選びに役立ててください。