アスパルテームのプロテインは危険？使用商品・含有量・1日の許容摂取量を解説

アスパルテームは、低カロリーの人工甘味料としてプロテインの甘味調整に広く使用されます。

そんなアスパルテームは、ダイエットや筋トレに役立つ一方、発がん性の懸念から「危険なのではないか？」と心配する声もあります。では実際の安全性はどうなのでしょうか？

そこで本記事では、アスパルテームの危険性やアスパルテームを含むプロテイン商品例、1食分の含有量、1日の許容摂取量（ADI）を詳しく解説。健康リスクや安全性を科学的に検証し、安心してプロテインを選ぶための情報をみていきたいと思います。

アスパルテームが入ってるプロテインは危険？

アスパルテームは、砂糖の200倍の甘さを持つ低カロリー人工甘味料で、プロテインのフレーバー調整に広く使われます。プロテインにアスパルテームが入っていると、危険ではないかと心配する声が増えていますが、通常の使用量では危険性は低いとされています。以下で詳しく解説します。

まず、アスパルテームの役割です。プロテインは無味無臭になりやすいため、アスパルテームを加えて飲みやすくし、継続摂取を促進します。例えば、ザバスやVALXなどのプロテインで使用され、1食分（30g）あたり10-50mg程度の微量です。

WHOのJECFAはADI（体重1kgあたり40mg）を設定し、安全性を認めています。厚生労働省の調査でも、日本人の1日摂取量は6.58mg/人でADI比0.3%と低く、プロテイン1回分でこの範囲を超えることは稀と言えるでしょう。

アスパルテーム危険性の懸念としては、2023年のWHO/IARC分類「発がん性の可能性（グループ2B）」から来ています。これは動物実験の高用量投与で腫瘍リスクが示唆されたためですが、人間での証拠は不十分となっています。プロテインの摂取でアスパルテームが大量になるケースはなく、危険とは言えないでしょう。

体への影響として、フェニルケトン尿症患者は避けるべきですが、一般人には問題ありません。まれに頭痛やアレルギーが報告されますが、因果関係は薄く、過剰摂取（1日2,000mg以上）で下痢などの症状が出る可能性があります。

一方、アスパルテーム不使用のプロテイン（例: ハルクファクター、NORM）が増え、ステビアやエリスリトールなどの天然代替が人気となっています。アルプロンやX-PLOSIONは2023年に使用中止を発表し、消費者ニーズに応じています。プロテインの危険性を気にするなら、不使用品を選ぶのが安心ですが、適量ならアスパルテーム入りも安全です。原材料表示を確認し、体質に合ったものを選びましょう。

アスパルテームが使われているプロテインの商品例

アスパルテームは、低カロリー人工甘味料としてプロテインの甘味調整に使用されますが、2023年のWHO指摘以降、一部メーカーが廃止を進めています。

以下は、原材料にアスパルテームが含まれる主な商品例です（2025年10月時点の情報に基づく）。最新はパッケージ確認を。

プロテインのアスパルテーム含有量や1日の許容摂取量

ここでは、プロテインのアスパルテームの含有量と1日の許容摂取量（ADI）について解説します。

プロテインにおけるアスパルテームの含有量は、1食分（通常20-30g）あたり約10-50mgです。例えば、ザバス ホエイプロテイン（明治）やVALX ホエイプロテインでは、甘味料としてアスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKを混合使用し、1食分で20-50mg程度（メーカー非公表のため推定値）。

マイプロテインやビーレジェンドも同様で、含有量は微量です。アルプロン（一部フレーバー）は過去に0.04-0.08g（40-80mg）と公表していましたが、2023年以降廃止傾向にあります。

1日の許容摂取量（ADI）は、JECFAや厚生労働省により体重1kgあたり40mgと定められています。体重60kgの成人の場合、2,400mg（2.4g）までが安全範囲。つまり、プロテインを1日2食（40-100mg）摂取しても、ADIの数％にしかなりません。

日本人の平均摂取量は6.58mg/日（ADI比0.3%）で、プロテインからのアスパルテームは過剰になる心配はほぼありません。フェニルケトン尿症患者は避けるべきですが、通常使用では安全と言えるでしょう。原材料表示で含有量確認を推奨します。

まとめ

アスパルテームは低カロリー甘味料で、「ザバス ホエイプロテイン100」「VALX ホエイプロテイン」「マイプロテイン インパクトホエイプロテイン」などの商品に使用されています。

1食分（20-30g）の含有量は10-50mgと微量。1日の許容摂取量（ADI：40mg/kg体重、体重60kgで2,400mg）内で、通常のプロテイン摂取（1-2食）では健康リスクはほぼないとされています。2023年のWHO分類で発がん性の可能性（グループ2B）が指摘されましたが、人間での証拠は不十分となりました。安全性はJECFAや厚生労働省が評価しています。

つまり適量なら安心ですが、気になる方は原材料確認をして、アスパルテーム不使用のプロテインを選択するといいでしょう。