ゼオライトの添加物の危険性は？人体への影響・発がん性・食品一覧を解説

ゼオライトは、米粉ビスケットや栄養補助食品などに使われる食品添加物で、デトックスや吸着作用を活かし品質を高めます。

ただ、そんなゼオライトの発がん性や人体への影響が気になる人も多いでしょう。

そこで本記事では、ゼオライトの危険性や人体への影響、発がん性の真偽、含まれる食品を詳しく解説し、科学的な視点から安心して摂取できるかを検証します。

ゼオライトとは？【食品添加物の原材料・効果・使用目的】

ゼオライトとは、アルミノ珪酸塩鉱物の総称で、沸石とも呼ばれる多孔質の結晶構造を持つ天然または合成の物質です。食品添加物としては、主に家畜飼料や特定の加工食品で使用され、吸着・イオン交換能力を活かします。

原材料は、火山灰や珪酸塩鉱物を精製した天然ゼオライト、またはシリカ、アルミナ、アルカリ金属を合成した人工ゼオライトです。日本ではクリノプチロライト型やモルデナイト型が主で、食品用は高純度に精製されます。

効果としては、有害物質の吸着・除去、イオン交換によるミネラル調整、抗酸化作用があります。例えば、放射性セシウムやアンモニアを吸着し、デトックス効果を発揮。免疫機能向上や腸内環境改善も報告されています。

使用目的は、食品の品質向上と健康機能強化です。家畜飼料では糞尿悪臭抑制とストレス軽減、ペットフードでは解毒・栄養吸収促進に使用。人間用食品では、米粉ビスケットや栄養補助食品でデトックス・抗酸化を目的に添加されています。

ゼオライトの危険性は？体に悪いのか・体への影響について

ゼオライトの危険性は、食品添加物としての通常使用量ではほぼ無視できるとされています。

まず、ゼオライトは体に悪いのかと言いますと、危険性について厚生労働省やJECFA（合同食品添加物専門家会議）により安全と評価されており、ADI（1日許容摂取量）は設定されていません。食品中の使用量（数mg～数g/kg）は微量で、体内で化学的に不活性で吸収されず、便として排出されます。

ゼオライトの体への影響として、動物実験で高用量（1g/kg以上）投与時に軽い消化器症状（下痢など）が報告されていますが、食品や飼料からの摂取ではこのレベルに達しません。人間での重大な健康問題や発がん性の証拠はなく、体に悪いという懸念は通常の摂取で不要です。

また、ゼオライトの危険性として、まれにアレルギー反応（発疹など）や、粉末吸入による呼吸器刺激が報告されますが、食品経由では発生率が非常に低い（0.1%未満）です。

ゼオライトは家畜の健康改善や食品の品質向上に貢献し、適量使用なら安全となっているため、原材料表示を確認し、バランスの良い食事を心がけましょう。

ゼオライトに発がん性はある？

ゼオライトの発がん性に関する懸念は、科学的証拠に基づくと現時点でほぼ存在しないとされています。

発がん性について、動物実験やヒトの疫学研究でゼオライトががんを引き起こす証拠は見つかっていません。

IARC（国際がん研究機関）は、天然ゼオライトの一種（エリオナイト）を「グループ1（発がん性あり）」に分類しますが、食品用ゼオライト（クリノプチロライトなど）は異なる構造で、発がん性リスクは報告されていません。

つまり、適量使用なら安心で、原材料表示を確認することで安全に摂取できるとしています。

ゼオライトが使われている食品一覧

以下は、ゼオライトが一般的に使用される食品一覧です（微量添加）。

ゼオライトはクリノプチロライト型が主で、厚生労働省が承認しています。

まとめ

ゼオライトは米粉ビスケット、栄養補助食品、ペットフードなどに使用される添加物で、デトックスや吸着作用で品質を向上させます。

安全性は厚生労働省やJECFA（合同食品添加物専門家会議）が評価しており、ADI（許容一日摂取量）設定なしで危険性はほぼなしとしています。

ゼオライトの発がん性の証拠はなく、まれなアレルギー（発疹、0.1%未満）や高用量での消化器症状が報告されますが、通常量では問題はありません。

食品例としてはシリアル、プロテインバーなどがあり、適量なら人体への影響はありませんが、気になる方や敏感な方は出来るだけ避けると安心でしょう。